頭が良いから成績が良い? 学力に影響するものを考える

塾長ブログ

「頭が良い」とはどういうことか。今回は勉強が良くできる原因・理由について、考えてみます。
いつも成績の良いAくんがいたとしましょう。
彼が成績がいいのは「頭が良い」からでしょうか?
確かに勉強について適性が高い(物覚えが良い、理解力があるなど)の生徒がいることは事実でしょう。テストでいつも高得点を取っているのを見ると、そう考えたくなります。
一方で、この見方はテストの点数では表れない要素を無視しています。
例えば
・自制心や忍耐力があり、長時間の勉強ができる粘り強さを持っていて、コツコツと努力を続けている
・好奇心があり、学ぼうとする意欲が高い
・設定した目標に向けて頑張りぬける「やり抜く力」を持っている
・精神的に安定しており、少しの失敗でくじけることはない
など、「頭の良さ」ばかりが語られがちで、このような要素について考えられることは少ない気がします。
(このような学力テストでは計ることのできない能力のことを「非認知スキル」といい、他にも性格や創造性、社会性などが含まれます。この「非認知スキル」はIQテストや学力の高低よりも大事で過小評価できない、という研究がされているようです(非認知スキルの重要性については『「学力」の経済学』(中室牧子)でも取り上げられています)
また、別の研究では、非認知スキルと学力にはゆるやかな相関が見られるというものもあるようです。

学習塾としては、当然成績を伸ばすことに重きを置いて指導しているわけですが、「学力には「頭の良さ」の他に「非認知スキル」も影響するのではないか」という視点に立つと、指導の仕方が変わってきます。松原塾は、生徒それぞれの関心や性格、思考や理解の仕方の癖などは異なるという前提のもとで、一人ひとりに合わせた指導をすることを大事にして、これからも学習支援をしていきます。

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